2012.04.01 Sunday
なかなかどうして
(トキゾーが公園の地面に書いた”アンパンマン”)
日経 3/29朝刊 44面LEXUS広告
映画監督 紀里谷和明
−映像はどこから生まれるのですか。
すべて自分の頭の中からです。
だから、好きなものに対して、どれだけ忠実でいられるか、ということを常に意識しています。
僕はアメリカで写真家としてスタートしたのですが、新人の頃、雑誌で大きな仕事をもらった。
僕も若かったし不安だったのでしょう。編集者に「どんな写真がお好みですか」と聞いたんです。
すると、「自分の好きな写真を撮ればいい」と言われた。
「好きなものばかり撮っていたら食えなくなりますよ」と答えたらこう言われたんです。
「好きなことをやるためなら死んでもいいじゃないか」と。
それからですね。自分は何が好きなのかを模索したのは。
そして気づいたんです。自分は絵画がすごく好きなんだと。
そこからライティングや色彩を徹底的にやりました。流行とかトレンドとかは全く無視です。
そこから自分のスタイルのようなものが確立されて行きました。
−これまで挫折はなかったのですか。
あきらめるから失敗や挫折になるので、あきらめなければ失敗はない。
みんな、人生を100m走だと思っているからハードルが出てきて驚く。
最初から障害物競走だと思っていれば、それを乗り越えていくのは当たり前です。
今、こうして仕事ができているのは、スタッフの力や強力が大きい。
自分の考えたことだけ形にしても100でしかない。
でも、いろんな力が重なると200になるから面白いんです。
ハプニングがあるからいいアイデアが生まれる。
予定調和からは、いい作品は生まれませんから。
- コメント
- 春ですね。
世界への旅がいよいよ始まりますね。
楽しみにしています。
この監督の言葉はいいですね。
きりっと冴えている。 -
- ごろすけ
- 2012.04.01 Sunday 12:27
- トキゾーのような絵を作りたいです。
-
- ゴロスケ
- 2012.04.01 Sunday 12:29
- 宇多田ヒカルのだんな様だった方かな〜?すごい映像作る人だよね?
-
- さっふぉ
- 2012.04.02 Monday 00:16
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