2005.12.29 Thursday
2005
年明けはベトナムだった。
前年より引き続き、ハノイで国連のプロジェクトに携わる。
3月の中旬に帰国し、
石垣島、竹富島へ。大学の卒業式。和歌山熊野古道へ。
モリモトソウ握手会もやらせてもらった。
4月、入社式。
23年間生まれ育った甲子園口を離れ、初の関東、茨城鹿島へ。
軽トラ「松尾くん」を購入。
春、夏、秋とご機嫌な会社員生活はあっという間に過ぎる。
本読み、手紙書き、プールで泳ぎ、ヨガも引き続き。
11月には1週間、中国へ。
そしてようやく今週、長い実習が終わり配属発表。
このまま来年も鹿島で働くことになった。
今年の目標は
「議論をしないこと」と「好悪の情を喋々しないこと」だった。
まだまだなので、来年のもこれにします。
今年も素敵な出逢いがたくさんありました。
来年もさらにたくさんありますように。
そんじゃ、良いお年を。
明日大阪に戻ります。
2005.12.25 Sunday
クリスと鱒
昨晩行った呑み屋は、しびれるほどに素敵なお店だった。
恐らくこれまでに行ったどのお店よりも好きになりそうな気がする。
今住んでる家から歩いていける距離にあって、
以前から気になってたはいたけど、
閉まってることも多くて、ようやく昨日が初めてだった。
店構えも普通の家みたいだし、ひっそりと目立たない場所にあるし、
特別な日に行くには一種の賭けみたいなとこもあったけど、
そんな心配は要らないどころか、何もかも心底感動しきりだった。
分かりやすく言えば、
僕が何もかも好きなような呑み屋を作れるとして、
それをさらに10倍くらい素敵にしたようなお店だった。
お店に入ったら
とても上品なお婆さんが一人お店に居て、お客は僕らだけだった。
そして、最初に呑むものだけ尋ねられたら、
あとはメニューも何もなくて、
「今日は寒いからお鍋つくりましょうか」と言う。
あんこう鍋ができるまでの間、
お酒を呑みながら待つんだけど、
何も頼まなくても粋な肴がいくつか出てくるし、
奥で調理していてこちらの話声しか聞こえないはずなのに、
お酒がなくなりそうになったら完璧なタイミングで次を持ってきてくれる。
結局、最後までお客であるこちらから注文することは一度もなくて、
お酒のおかわりも含めて全てもてなされるまま。
途中何度かその年配のおかみさんと言葉を交わすけれど、
とても暖かくて不思議な雰囲気の人で、
どんな人生をこれまで歩んでこられたんだろうと強く興味をもった。
とにかく夢みたいなひと時だった。
次にそのお店の前を通りがかった時に、
そこには森があるだけでお店なんかもともとなくても、
何となく微笑んで幸せな気分になるような感じです。
鹿島に遊びに来るといい。
連れて行ってあげるよ。